私の知り合いにお洒落なマダムがいました。もう50代にもなるのに、細身なスタイルをキープし続け、どんな時に会っても、ふんわりカール、個性的なファッションで身を包んでいて、素敵な人だな~と憧れのまなざしで見ていました。

ただ、彼女と話している時に気になることが一つありました。いつも手のひらで口を覆って話すのです。何でだろう?歯並びが悪いのかな?と思うとそうでもなく、真っ白で整然とした歯並びの持ち主です。でも、ある時の会話の途中で彼女は言い放ちました。

「私はこの歯並びを手に入れるために、インプラントで車一台分相当の費用を払ったのよ。」

あ、だから、口を手で覆ってるんだ・・・。インプラントをした後や入れ歯は口臭を発生させる原因にもなり、多くの人を悩ませています。今回は、インプラント治療後にどうして口臭が発生するのか、その原因と対策について知ってみましょう。

インプラント治療後と口臭の関係とは?


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インプラントとは、失ってしまった自分の歯のかわりに、人工で作った歯根をあごの骨に埋め込む治療です。固定した歯根の上には、被せ物である人工歯を装着します。人口の歯だからと言って、万能なわけではなく、毎日のケアを怠ったたり、定期的に歯科医院にてメンテナンスを受けていないと歯周病と同じような症状を引き起こすことがあるのです。

インプラントと歯茎の間には、隙間があり歯石(プラーク)が溜まりやすくなります。食べかすや汚れが詰まっていき、細菌が繁殖しやすくなります。そうすると細菌感染し、炎症が起こりますが、これをインプラント周囲炎と呼んでいます。症状としては、炎症、歯茎の腫れ、出血、膿の発生などで、これがひどい口臭の原因になります。もともと歯周病だった人は、インプラント周囲炎にかかりやすい可能性があります。歯周病と同じく、自覚症状がない沈黙の病気です。病状が進行するまで気づかないことが多く、感染が進んで、口臭がさらにひどくなることもあるのです。

インプラントによる口臭対策はセルフとプロによるケアで防ぐ!


インプラントによる口臭対策は、まずしっかりセルフケアを行うことです。自宅で、正しいブラッシングをこまめにすることが非常に大切です。歯と歯の隙間や歯周ポケットに歯石が溜まらないように、デンタルフロスや歯周ブラシを活用しましょう。ブラッシングの長さも重要なポイント。最低5分は磨くことです。また1ヶ月に1回は新しい歯ブラシを交換しましょう。歯科医院では、正しいブラッシングの仕方を歯科衛生士が指導してくれます。積極的に指導を仰いでみましょう。

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そしてプロによるメンテナンスもしっかり受けたいものです。日常の歯磨きだけでは取りきれない歯石を取り除くクリーニングや、インプラントの状態、噛み合わせなどをチェックしてもらいます。

セルフとプロによるケアで、常に口の中を清潔に保つよう心がけましょう。そうするなら細菌感染を防ぐことができ、インプラント後でも口臭をコントロールすることができます。